不動産を遺す 遺さない?!

  • 2015.04.24 Friday
  • 15:00

以前「相続財産のほとんどが不動産の方の相続はもめやすい」というお話をしました。
(http://yuigonsouzoku.jugem.jp/?eid=9 から計三回)
現金に換えるのに手間も時間もかかりやすく、相続人が複数の場合共有以外の処分をしようとすると、不動産を相続する方に代償分割のための現金の負担が生じたり、共有という最悪の相続形態だとあとあとの処分や管理が複雑になるためです。
実際、家庭裁判所に持ち込まれた紛争件数約9000件弱(2013年度)の約75% 四分の三は遺産総額5000万円以下なので、そのかなりの件数は不動産関係のものと推察されています。

納税資金のほかに代償分割(合意した相続分相当の現金を不動産を相続した人からそれ以外の相続人に渡して解決する手法)のために生命保険を活用するなども大事な手段ですが、あえて「遺さない」ということも選択肢の一つとしてアリだと思います。
最近広がりだした方法としては「リバースモーゲージ」です。
主に首都圏などの都市部で活用されつつある金融商品ですが、本来は手持ちの現金に不安がある方が、お住まいの不動産を担保に生前に資金を借り、自分が亡くなった後に不動産が売却され清算するというものです。限度額はおおむね土地評価額の50%程度のようです。
生きている間は返済する必要が無いので、心理的な負担は少ないといえます。
注意点としては 予想以上に借り入れが増えて限度額に達してしまうことや、いわゆる「担保割れ」になるような地価の下落が起こり得ること、金利の上昇、配偶者に契約が引き継ぎができるかなどあります。

「リバースモーゲージ」などという複雑なことはいやだという方や使えない地域にお住まいの方は、生前に売却してしまうということもあるでしょう
若い時代 子どもたち等と比較的多くの人数で住んでいた家が老後も住みやすいとは限り来ませんし、修繕管理などの負担もあります。
売却益で有料老人ホームに入居したり優良なサービス付き高齢者住宅を借りるなど、老後のライフスタイルにあった住まいの形態に変えることが必要な場合もあると思います。
不動産というカタチが無くなって現金になってしまえば分割することも容易ですし、なにより「遺さない」と決断したのであれば、不動産の相続についてあれこれ思い悩むことはありません。(もちろん相続人方がどう思うかは別ですが)
独居・単身の高齢者が増え続け、空き家率が13%を越える状況では、自分がいなくなったら家も消えるというのは大変潔い決断だといえるかもしれません。
今年5月から施行される「空き家対策の推進に関する特別措置法」では、「倒壊等著しく保安上危険」「著しく衛生上有害」「著しく景観を損なっている」などの「特定空家等」に指定されると、所有者に対して市区町村から「指導」「勧告」「命令」を行い、是正されなければ行政代執行される可能性があります。
費用は市区町村から最終的に所有者に請求されます。

もちろん こうした不動産を遺さない方法は、自宅に対する思い入れや思い出などを無視してやるようなことではありません。
ご自分なり ご夫婦なりの終活・相続の正解を探した結果であるべき
と思います。

それでは皆様良い連休を。
連休明けよりブログは再開予定です。
 

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